皆さま、こんにちは!
社会保険労務士法人Voiceです。
近年、60歳以上のシニア層を雇用・継続雇用する企業が増加しています。高年齢の従業員は豊富な経験と知識を持つ一方で、加齢に伴う身体機能の低下により、転倒や腰痛といった「労働災害」のリスクが高まる傾向にあります。また、令和8年4月1日施行の労働安全衛生法の改正により、事業者は、高年齢者の労災害の防止を図るため、高年齢者の特性に配慮した作業環境の改善、作業の管理その他の必要な措置を講ずるように努めなければならないとされました。
そこで活用したいのが「エイジフレンドリー補助金」です。
【エイジフレンドリー補助金とは?】
エイジフレンドリー補助金は、高年齢労働者の労働災害防止のための設備改善や専門家による指導を受けた際に、その費用の一部が補助される制度であり、高年齢労働者が安全かつ健康に働ける環境づくりを支援することを目的としています。
【補助金の対象となる事業主の要件】
・1年以上事業を実施している中小企業事業者であること
・役員を除き、自社の労災保険適用の高年齢労働者(60歳以上)が常時1名以上就労していること
【どんな対策・設備が補助対象になる?】
具体的には以下のような取り組みが補助対象となります。
①専門家総合対策コース(補助率1/2~4/5・上限額100万円)
労働安全衛生に係る専門家によるリスクアセスメントの実施
リスクアセスメント結果を踏まえた高年齢労働者の身体機能の低下を補う設備・装置の導入
・階段の滑り止め設置、手すりの取り付け
・段差解消(バリアフリー化)、通路の照明増設(明るさ確保)
・腰痛予防のためのパワーアシストスーツの導入 等
②熱中症対策コース(補助率1/2・上限額100万円)
屋外作業や高温作業場でのクーラー・休憩所の設置等、暑熱な環境による熱中症予防対策として身体機能の低下を補う装置・装備の導入
③コラボヘルスコース(補助率3/4・上限額30万円)
コラボヘルス等労働者の健康保持増進のための取り組み
・身体機能測定や、理学療法士等による運動指導・健康指導の実施
・転倒予防体操の導入 等
なお、令和8年度のエイジフレンドリー補助金の受付期間は10月31日までとなっております。また、毎年度予算上限に達し次第、受付が締め切られることがありますのでご注意ください。
エイジフレンドリー補助金は、単に「設備を安く導入できる」だけでなく、貴重なシニア人材の労働災害を防ぎ、定着率を高めるための非常に有効な手段です。「自社が対象になるか分からない」「提出書類の作成や職場環境のチェックを一任したい」という方は、ぜひお気軽に当事務所までご相談ください。