皆さま、こんにちは!
社会保険労務士法人Voiceです。
今月1日に社労士試験の合格発表がありましたので、今回は、今年の社労士試験についての雑感です。
今年度の受験者数は43,421人で、そのうち合格者は2,376人、合格率は5.5%となりました。昨年の合格率6.9%から1.4%下がって、過去5番目に低い合格率となりました。合格率は、問題の難易度や質により影響を受けますが、昨年がやや高めだったことから、その反動で少し下がった印象です。
社労士試験は、毎年8月に行われ、午前中に選択式試験(80分)、午後から択一式試験(210分)という丸一日がかりの試験となっています。真夏の暑い時期でもあり、皆さん、試験が終わったときには精も根も尽き果てる状態になっていたのではないかと思われます(^^;
今年の試験は例年よりやや難しく感じました。問われている内容は、基本的な事項が多いものの、問題が長文化しており、問題文の内容を時間内で正確に読み取る能力も試されているようです。また、知識を事例に当てはめて判断させるような応用問題も増えてきており、単純な暗記だけでは対応できなくなってきている印象です。
とくに、択一式試験に関してですが、択一式試験は、基本的には5肢のうちから正しいもの、又は誤っているものを1つ選びます。そのため、誤っているものを1つ選ぶ場合、他の4肢が分からなくても誤っている1肢のみ正確に判断できれば正解を得られます。一方、正しいものを1つ選ぶ場合、その1肢が正しいと自信をもって判断することはなかなか難しく、残りの4肢が誤っていることを確認してから正しいと判断することが多くなります。ですので、正しいものを選ぶ問題を解く場合は時間がかかるのですが、今年度の傾向として、その正しいものを選ぶ問題が増えており、時間を使わせようとする意図を感じました。
また、正しいものや誤っているものの個数を選ばせる問題も増えてきており、5肢すべての正誤が正確に判断できなければ正解とならないため、このような個数問題の増加は受験生にとって非常に厄介だったと思われます。
合格のためには、基本事項を丁寧に押さえることの重要さは変わりませんが、プレッシャーのかかる状況で効率的に問題を解いていくための訓練も必要だと感じさせる試験になってきているようです。
ちなみに、社労士法人Voiceに所属する社労士が参加している社労士合格者の組織「SRネット関西」では、勉強会やセミナー開催、会員交流を行っています。社労士試験に合格された方の中でご興味のある方は、下記ページを参考にお問い合わせください。
https://note.com/srnetkansai_24
また、SRネット関西では、社労士を目指す方向けの講座も行っております(今年の講座から合格者も出たようです)。今回の記事で、社労士試験に興味を持たれた方も、上記ページからお問い合わせください。