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忘年会、やる?やらない?令和の“会社飲み”を考える

忘年会、やる?やらない?令和の“会社飲み”を考える

こんにちは!
社会保険労務士法人Voiceです。

●	忘年会は“会社の文化”だった?
年末が近づくと、街の居酒屋に「忘年会ご予約受付中!」の文字が並びます。
かつては会社の恒例行事として、忘年会・新年会・歓送迎会が当たり前のように行われていました。
昭和〜平成初期にかけては、社員の親睦を深め、会社への帰属意識を高める場として、業務の一環のように位置づけられていたのではないでしょうか。 「今年もお疲れさまでした」「来年もよろしく」——そんな言葉を交わしながら、上司も部下も肩肘張らずに語り合う時間。そこには、業務では見えない“人となり”が垣間見える瞬間がありました。 ● 変わる価値観、変わる忘年会 しかし時代は変わり、働き方も価値観も多様化しました。個人主義の高まりや、終業後の時間拘束にストレスを感じる人が増え、忘年会を「会社の義務」として捉えることに違和感を覚える声も聞かれます。 実際、東京商工リサーチの調査によると、2024年末の忘年会・2025年初の新年会を「開催する」と回答した企業は59.6%。コロナ禍前の水準には戻っていないものの、前年よりは回復傾向にあるようです。 開催理由のトップは「従業員の親睦を図るため」(87.1%)で、逆に実施しない理由は「開催ニーズが高くないため」(65.1%)が最多。
つまり、忘年会の是非は“会社の方針”ではなく、“社員の気持ち”に委ねられる時代になってきたのかもしれません。 ● SNS時代のコミュニケーションとその弊害 今や社内のコミュニケーションもチャットツールやSNSが主流。
便利ではありますが、文字だけでは伝わらないニュアンスや、ちょっとした雑談から生まれる信頼関係が希薄になっていると感じることもあります。 「直接話す機会が減った」「雑談がしづらい」——そんな声がある一方で、20代の若手社員の中には「忘年会で上司と話すきっかけが欲しい」と前向きな意見もあるようです。 ● 令和流・忘年会のあり方とは? では、忘年会は“やるべき”なのでしょうか?それとも“やめるべき”? 答えは一つではありませんが、もし開催するなら「誰もが気持ちよく参加できる形」を考えることが大切です。例えば—— • 参加自由&途中退席OKのスタイル • ランチタイム開催で時間拘束を軽減 • オンライン忘年会で遠方の社員も参加可能 • ケータリングや軽食中心で気軽に交流 • ゲームや表彰などの企画で盛り上げる工夫
忘年会は“やるかやらないか”ではなく、“どうやるか”の時代。
社員の声に耳を傾けながら、会社らしい形を模索していくことが、これからの企業文化づくりにつながるのではないでしょうか。

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